完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
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kokiさんのノート
1. パラダイムと原則
■ パラダイムとは? → 一言で言えば物事の見方のこと。人によって異なる解釈とも呼べそう。例えば犬を見たときにかわいいと感じる人もいれば怖いと感じる人もいるように、個人個人のフィルター(メガネ)によって理解される世界のこと。 ■ 原則とは? → パラダイムとは対照に揺るぎない自然法則(客観的事実)のこと。例えば、良かれと思って植物に毎日水をたくさんあげても逆に腐ってしまうように、植物にとって水はあげるほど良いという考えはパラダイムであり、植物にとって望ましいのは適度な水分というのが原則となる。良かれと思って勝手に人にアドバイスするのも同じようなことが言えそう。 この本では、原則を中心に考えそれに自分のパラダイムを合わせていくことが重要(充実して幸せな人生を送るために)だと主張している。パラダイムを変えることはそう簡単なことではないため、原則中心のパラダイムにしていくために、少しずつ自分の行動を意識し変えていく必要がある。その道筋をまとめたものが7つの習慣ということ。 7つの習慣を身に付けることでP/PCバランスが向上し、大きな成果を生み出せるようになる。 ※ P/PCバランスとは成果と成果を生み出す能力のこと。成果を出しつつ能力も高めるというバランスで、どちらか一方だけに注力していてはいつまで経っても成果は上がらない。
2. まずは自分一人に目を向ける
7つの習慣のうち、自分自身に目を向けたもの3つが全ての基礎となる。誰かの協力を得て成果を出すためには、まず自分が自立していることが必要。そのためにまずは3つの習慣を身に付けることが大事。 ■ 第1の習慣:主体的である 主体的というのは、自分の価値観を軸にして自分の頭で考えて自分の責任で行動すること。  この本では影響の輪と関心の輪というモデルで主体的かどうかを判断する方法を提案している。まず、関心の輪というのは自分が関心を持っているものの範囲のこと。そして影響の輪というのは自分の行動でコントロールでき、影響を与えられるものの範囲のこと。例えば影響の輪にあるものとしては自分の食事メニューや恋人との関係などで、関心の輪(影響の輪にないもので)にあるものとしてはゴシップニュースや他人の性格など。影響の輪の範囲に注力しているほど主体的であると言える。 ■ 第2の習慣:終わりを思い描く これは自分の価値観を見定めるということ。なぜ終わりを思い描くかというと、自分が死んだときに周りの人(家族、友人)にどんな人であったと思われたいかを想像することで、価値観が見えてくるから。  今お金をたくさん稼いで高級車を買い、美女をGETしようと頑張っているとして、自分が死んだときに「あの人は資産が100億円でロールス・ロイスを何台も持っていておまけに奥さんが美人な人でね」と言われたいか考えてみると良い。個人的には「子どもの教育にとても熱心で知ってる人みんなから愛される人でね」のほうが嬉しく思う。  自分がどんな価値観を持っているかを明確にすることで、とるべき行動を具体的にすることができる。 ■ 第3の習慣:最優先事項を優先する 人の行動は2つの軸によって4つに分類することができるが、ほとんどの人が優先順位のつけかたを間違っている。  2つの軸とは「緊急であるか」「重要であるか」で、①緊急で重要なこと、②緊急だが重要でないこと、③重要だが緊急でないこと、④緊急でも重要でもないことの4つに仕分けることができる。①が最優先なのは言うまでもないが、多くの人はふつう③より②を優先してしまう。わかりやすい例を上げると、①は子どもの病気のケア、②は友達へのLINEの返信、③は読書、④はYouTubeのようになる。確かに②を優先しがちだが、長期的に見れば③を優先させた方が自分にとってメリットが大きい。次々降りかかってくる②のことも、自分の価値観に沿って冷静に判断して主体的に行動することが大事である。
3. 人間関係を良いものに変える
一人よりもチームのほうが大きな成果が出せるため、普通は自分一人だけで何かをするよりもチームで活動することが多い。ほとんどの人が学校や会社、スポーツチームなど何らかの集団に所属していると思う。しかし、赤の他人が無条件に自分に協力してくれることはないため、他者とうまい関係を築くことがとても重要になってくる。自分に協力してくれる仲間を作る上で大事な習慣が次の3つである。 ■ 第4の習慣:Win-Winを考える 当たり前の話だが、取引はお互いにメリットがあって初めて成立する。お金だけもらう商売はあり得ないし、品物だけ受け取る買い物もあり得ない。お互いにWin-Winの関係にならなければ取引しないという選択をするのが望ましい。要するに誰かが勝った分誰かが負けるゼロサムゲームではなく、お互い勝ちを拾えるプラスサムゲームを考えることが大事ということ。アダムグラント博士の「GIVE AND TAKE」を読むともっと深い理解ができるはず。  ちなみにスポーツはお互い勝つことになったら盛り上がらない ので例外としておこう。 ■ 第5の習慣:まず理解に徹し、理解される 自分の話を聞いてもらうためには、相手の話を徹底的に聞く必要があるということ。つまり自分に信用がない状態では自分の話を聞いてもらえないということである。  理解はしていてもできていない人は意外と多い。たいてい人は相手が何を主張したいかではなく、自分がどう考えるかのほうに関心があり、本当の意味で相手の話を聞いていない。話を聞くときには次の4つをしないよう注意する必要がある。 ・評価する(同意や反対) ・探る(自分の視点からの質問) ・助言する(自分の経験からアドバイス) ・解釈する(自分の経験をもとに相手の行動を分析) この4つをする代わりに相手の気持ち(感情)を読み取り、言葉にすることが大事。 ■ 第6の習慣:シナジーを創り出す 1 + 1 が2よりも大きくなるアイデアと成果を生み出すこと。 一見Win-Loseのような状況でも、相手と適切にコミュニケーションをとることで、Win-Winになるような第3のアイデアを創り出すことができる。ここで言う第3のアイデアというのは、両者の意見の中立にある妥協案ではなく、お互いのメリットが最大になるような新しいアイデアというのがポイント。 第7の習慣はここでは軽い説明だけにしておく。簡単に言うと、これまでの6つの習慣をより実践しやすくできるように、継続的に成長し続けるという内容。例えば体を鍛えて健康を維持したり、メンタルを鍛えてストレス対策を身に付けたりすれば、より効率的に6つの習慣に注力できるようになる。